屋久島町南部の尾之間に「すし将」(屋久島町尾之間、TEL 0997-47-3773)がオープンして1カ月がたった。
屋久島生まれの店主、渡邊平輝(へいき)さんは、屋久島町安房で「寿し いその香り」を営むすし職人の父の背中を見て育った。幼稚園の頃からすし職人になることが夢で「子どもの頃、よく白衣を着てすしを握るまねをしていた」という。
中学校を卒業後、鹿児島の学校で調理を学び、卒業後は銀座のすし店で3年ほど修業した。父から「店を手伝ってほしい」という連絡を受け「まだ修業したい気持ちもあったが、父の店がなくなったらすし屋になる意味がないと思った」と2014年5月に帰島。その後、夢だった自分の店を開いた。
オリジナルメニューの「バラチラシ」(1,300円)はマグロの赤身、イカ、白身魚、キュウリ、卵などを角切りにし、イクラとトビッコをのせた彩り鮮やかなちらしずし。「具材を食べやすく小さくしたことで、一口で色んな味を楽しめる。華やかな見た目も楽しんでほしい」という。
「屋久島サングリア」や「たんかん酒」(以上700円)など屋久島産の果物を使った地酒のほか、渡邊さんがセレクトした日本酒や、渡邊さんの祖母・敏子さんが屋久島産のスモモで手作りした「としこばい特製すもも酒」(600円)なども取り扱う。
渡邊さんは「島を出ても、いずれは戻りたいと思っていた。屋久島が大好きで、地元の人に愛されるお店を作っていきたい」と意気込む。県道沿いの看板が目印で、窓からは島南部の名峰の一つ「モッチョム岳」を一望できる。
営業時間は昼=11時30分~14時、夜=17時30分~22時。木曜定休。