屋久島町宮之浦で12月25日、住民にプレゼントを届ける「サンタクロース大作戦」が行われた。
メンバーは宮之浦青年団長の竹之内徹さんをはじめ、有志で集まった約10人。竹之内さんの「一緒に楽しいことをしよう!」との呼び掛けで集まったメンバーは、地元住民や屋久島滞在中の旅行者。当日の天候は暴風豪雨だったが、赤い帽子をかぶり、クリスマスソングやベルを鳴らし、クリスマスムードを盛り上げた。
1カ月前に地元のスーパーにチラシを掲示し、サンタ訪問を希望する家を募った。プレゼントは各家庭が用意したものを預かり、申込書には受取人の名前、年齢、サンタから伝えてほしいメッセージなどを記入してもらった。一般家庭のほか、ホテル、飲食店など約10軒を訪問。どの会場もサンタが現れると歓声が上がり、一緒に記念撮影を行うなどして盛り上がった。
竹之内さんは生まれも育ちも宮之浦。中学校卒業後に離島し、約10年陸上自衛隊に勤めた。2015年1月に帰島、半年後に宮之浦の青年団長を引き受けた。「屋久島に帰ることはずっと決めていた」という竹之内さん。「島外で得た経験を島のために生かしたい」と積極的に活動を続ける。
曽祖母の民宿を改装して作った「屋久島BASE」(屋久島町宮之浦)も活動の一環。地元の子どもやお年寄りの居場所作りがしたいと発案した。改装を始めると自然と地元の子どもたちが集まり、一緒に作業を行っている。青年団の活動拠点、イベント会場、子どもたちの遊び場、地元の人の交流スペースなどさまざまな用途で人々が集まる場となっている。