種子島宇宙センターから12月23日10時26分、「H-IIAロケット37号機」が打ち上げられた。
カメラを手に海岸でロケットを待つ。宇宙センターがある種子島の南端が見える
天候が良く、屋久島からロケット打ち上げの様子を見ようと島内の各所に人々が集まった。
安房の春田浜海岸は種子島がよく見え、ロケット打ち上げ見物に人気のスポット。地元住民はもちろん、この日は島外の観光客のツアーバスも訪れた。海岸に約20人が集まり、種子島の方向を見つめ、カメラやスマートフォンを構える。青空にオレンジ色の光が現れ、徐々に上昇していくと驚嘆の声が上がった。発射の数分後には音も聞こえる。風向きによって音の大きさは異なり、中には地響きのような音が聞こえることもある。
東京から観光で訪れた大久保さんは「ロケット打ち上げを初めて見た。天皇誕生日、世界遺産の屋久島、ロケット打ち上げ成功。三拍子そろって感動した」と笑顔を見せる。
ロケット打ち上げは地元住民が楽しみにしているイベントの一つ。打ち上げ時刻になると、その姿をカメラに収めようと各所へ人々が集まる。子どもを連れて家族そろって出掛ける姿も。発射時刻によって空の色やロケットの見え方が異なり、それぞれの景色を楽しむことができる。中でも夜間の発射は評判で、ロケットの光で空がオレンジ色に染まる。見物できる場所は島の東側。晴れていれば愛子岳などの山頂からも見える。
今後の打ち上げ予定はJAXAのホームページで確認できる。