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屋久島でタンカンシーズン始まる 甘く色鮮やかな冬の味覚

はさみ入れが始まると、爽やかなタンカンの香りが立ち込めた

はさみ入れが始まると、爽やかなタンカンの香りが立ち込めた

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 島の南にある原(はるお)集落の安藤清浩さんの農園で2月4日、「タンカンのはさみ入れ式」が行われた。

モッチョム岳の麓に広がる安藤さんの農園

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 タンカンは、強い甘味とほのかな酸味が特徴のかんきつ類。屋久島ではもう一つの特産品、ポンカンに次ぐ第2のミカンとして1950年代から栽培が始まったといわれている。

 薄曇りの中、農協や行政の関係者らを前に、一年の無事と実りを感謝する神事が執り行われた後、代表者によりその場で収穫されたタンカンを参加者らが頬張り、収穫を喜び合った。

 「屋久島タンカン」が、「かごしまブランド」産地指定を受けて10年目となる記念すべき今年。2015年の台風被害とミカンコミバエ発生騒動(現在は根絶)を乗り越え、質、量ともに優れたタンカンが実った。今年は500トンの出荷を予定しており、光センサーを通して糖度11度以上、クエン酸1%以下の甘味と酸味の基準を満たしたものが、JAを通じて全国のスーパーなどに出荷される。

 種子屋久農業協同組合屋久島支所の鎌田忠明営農販売課長は「昼温かく夜涼しい屋久島は、タンカン栽培に適した環境。高い山の麓、周囲を海に囲まれた独特の地形のおかげで、甘味と酸味のバランスのよいタンカンができる」と胸を張る。

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