
屋久島の民謡ユニット「あべとも座」が6月29日、屋久島空港近くの「縄文の宿まんてん」(屋久島町小瀬田)で無料ミニライブを開いた。
ゴッタンの演奏に乗せた安部弥生さんによる屋久島民話の語りも特別上演された
同ライブは18時半から30分おきに4ステージ、各回15分ほどのプログラムで、「木挽(こびき)歌」や「飛魚招き歌」を披露。19時の回では、ゴッタンの音色に乗せた安部弥生さんによる屋久島民話の語りも特別上演された。
「あべとも座」のメンバーは、イベント音響と作編曲を行う「408スタジオ屋久島」を主催するあべ心也さんと理容師の塚本智典さんの2人。あべさんが南九州に伝わる郷土楽器である箱型の三弦三味線ゴッタンの演奏と歌、塚本さんが太鼓とかね、歌を担当する。2020年から「あべとも座」がプロデュースするライブの前座として、2人で舞台に立つようになり、島の敬老会、夏祭り、棟上げ、開店祝いなどにも出向き、屋久島民謡を披露してきた。
あべさんは「民謡には昔の人々の暮らしぶりが表れる。屋久島に農作業の歌が少ないのは、狩猟採取の多かった時代の名残なのでは」と民謡の背景についての小話も挟みながら4回のステージを終えた。
「あべとも座」では、2024年にCDアルバム「屋久島民謡集 壱の巻」(1,500円)をリリース。今年3月からはSpotify、Apple Musicなどで、アルバムに収録された「父親(てっちゃ)の子守唄」の音楽配信も始まり、PRを兼ね同様のイベントを企画している。