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屋久島に移動博物館 鹿児島県立博物館から標本や剥製ずらり、体験イベントも

生きた蛇をさわる子どもたち

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 屋久島町総合センター(屋久島町安房)で11月23日、移動博物館「博物館がやってきた!in 屋久島」の開場式が行われた。

壁一面に展示された昆虫標本

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 鹿児島県立博物館(鹿児島市、TEL 099-223-6050)が1995年から取り組んでいる移動博物館事業で、 離島など博物館から遠い地域に出向き、自然や環境についての理解を深めてもらう狙い。今回で67カ所を重ねる。

 鹿児島と世界の昆虫、日本とフィリピンの貝の標本、鹿児島の天然記念物の剥製を展示するほか、恐竜化石や鉱物に触ったり、持ち上げたりできるコーナーもある。地域の自然を紹介するコーナーも特設し、「ヤクシマ」の名前を冠した昆虫や、2015年の口永良部島の火砕流跡地の調査結果など、同イベントのために製作された写真パネルや標本が並ぶ。

 「キャップごま」「ユビコプター」「金魚せんすいかん作り」など工作実験や、星空観察会やアサギマダラマーキング会、春田浜の自然観察会など、屋外イベントも企画され、小学校への出前授業も予定している。

 かつて屋久島高校で教壇に立っていたという、県立博物館の多久島徹学芸主事は「5年間の屋久島生活で、とても貴重な経験をたくさんさせてもらった。こういった形で再び屋久島と関わることができてうれしい」と話している。

 開場時間は9時~17時(最終日は16時まで)。入場無料。11月27日まで。

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