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屋久島の砂浜に謎の海洋生物 大きな体に驚く見物人

シャチ漂着のニュースを聞きつけ放課後に駆け付けた親子

シャチ漂着のニュースを聞きつけ放課後に駆け付けた親子

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 屋久島の西、永田の砂浜に3月5日、シャチの死体が漂着した。

夕日に照らされるシャチと口永良部島

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 「屋久島うみがめ館」(屋久島町永田)に一報が入ったのは12時30分ごろ。

 死体は、同館正面の砂浜の波打ち際に横たわっており、黒い皮膚ははがれ、すでに死後、数十日たっている様子だった。同館スタッフの丸野宏夏さんは「シャチの死体で計測した体長は7メートル、雌雄は不明」と話す。

 同館は、切り取った肉片のサンプルを「いおワールド かごしま水族館」(鹿児島市)に送った。サンプルは、さらに国立科学博物館や三重大学に送られ、今後の研究に生かされるという。

 漂着のニュースは瞬く間に島中に広がり、車で1時間以上離れた島の南部からも見物人が訪れ、普段は静かな春の砂浜がにぎわった。シャチの死体は3月10日、ウミガメの産卵に影響の少ない場所に埋設された。

 永田の砂浜は、アカウミガメが高密度で上陸する海浜として2005年にラムサール条約に登録された生態系にとって重要な湿地。初夏から初秋にかけては、親ガメの観察会や子ガメの放流観察会が行われている。

 冬季休業していた同館の資料館は3月16日にオープン。開館時間は9時~17時。火曜休館。入館料は、大人=300円、小学生=100円、屋久島町民や出郷者は無料。

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