やくしまロースター（屋久島町安房、TEL 0997-46-3377）が10月、コーヒー豆やドリップパックを購入できる自動販売機の稼働を始めた。

設置場所は店舗の敷地入り口、県道に面する

　店主の岩本茂樹さんは「屋久島を訪れる人の多くは登山が目的。山の上で飲むコーヒーの味は格別。山に行く前日の夜や当日の早朝に、島で焙煎（ばいせん）した新鮮な豆を買える場所があったらいいなと自動販売機を作ることを思い立った」という。今年5月にクラウドファンディングで資金集めを行い、目標額を達成。涼しくなった10月に、稼働し始めることを決めた。

　販売機で買えるのは岩本さんがハンドローストしたコーヒー豆150グラムとドリップパック8個入りの2種類。価格はどちらも1,000円。豆は約10種類を取り扱っており、人気のある銘柄を中心にランダムで並べる。品種の指定がある場合は事前に電話予約も可能。焙煎の深さも要望に応じる。岩本さんは「今後は利用する人が分かりやすいよう、道沿いに看板を作る予定。いずれは近くに休憩スペースも作りたい」と展望を話す。

　「土台に使っているタイルは『屋久島リサイクル』で譲ってもらった物を再利用している。島内でまだ使える不用品などを循環させる取り組みがあるので、そういったことも島外の人に知ってもらえたら」とも。

　営業時間は10時～19時。同店ではコーヒー豆の焙煎ワークショップ、カカオ豆からチョコレートを作るワークショップも体験できる（要予約、1人＝3,000円）。