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学校給食のデザートに「屋久島たんかん」を 地元農協が小学生らにプレゼント

タンカンを手にうれしそうな神山小3年生

タンカンを手にうれしそうな神山小3年生

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 種子屋久(たねやく)農協屋久島支所(尾之間)が2月24日、給食のデザートにと、屋久島町内の小中学校と町立幼稚園にタンカンを寄贈した。

5年生クラスには農協職員(後列右)が訪問

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 鹿児島県では、県を代表する農畜産物を「かごしまブランド産品」に指定し、生産量や品質が全国トップレベルであるなど一定の基準を満たす団体を「かごしまブランド団体」に認定している。タンカンは生産量日本一を誇る鹿児島県のブランド産品で、南さつまと並んで屋久島の農協がブランド団体として認定されている。

 農協では、島内で生産される高品質のタンカンを「屋久島たんかん」と呼んでPR活動を行っている。コロナ禍で多くのイベントが中止になるなか、地元の子どもたちに今が旬の屋久島たんかんを味わってもらい、その良さを知ってもらおうと、給食センターを通じて提供した。役場担当者は「集荷されたタンカンのうち、糖度11度以上で色が良いものを厳選した」と話す。

 島南部の原(はら)集落にある神山小学校周辺は、温暖な気候を反映してタンカンの生産が盛んであり、生徒たちは「総合的な学習の時間」に行うタンカンジュース作りや、タンカン農園見学などを通じてタンカンの生産や加工を学んでいる。農協が近いこともあって、給食の時間に合わせて農協職員が同校を訪問し、5年生のクラスでタンカンについての簡単な講義を行った。中国原産でオレンジとミカンが自然交配したもの、屋久島の試験場で発見されたより糖度の高い「垂水(たるみず)1号」が現在は主力、などの説明があった。

 実家がタンカン農家だという女子生徒は、「この時期は1日に3個以上食べる。シーズン以外はジュースを冷凍しておいて1年中楽しんでいる。タンカン大好き」とおいしそうに食べ、農協職員が教室に持参したタンカンをお代わりした。

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