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屋久島在住のアニメーション作家、「毎日映画コンクール」映画賞・大藤信郎賞にノミネート

オムニバス映画「Birth-めぐるいのち-」の中から川﨑さんが監督した1編「私なり、母親の作り方」

オムニバス映画「Birth-めぐるいのち-」の中から川﨑さんが監督した1編「私なり、母親の作り方」

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 屋久島在住のアニメーション作家、川崎技花(あやか、崎はたつざき)さんが参加した「Birth-めぐるいのち-」がノミネートされた「第75回 毎日映画コンクール」の結果が1月22日、発送された。

自宅の1室に設けた作業室でアニメーションの制作に当たる川崎技花さん

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 ノミネートされた、アニメーション映画賞・大藤信郎賞の受賞は惜しくも逃したが、「Birth-めぐるいのち-」は、出産を描いたオムニバス映画「Birth」シリーズの第3弾。川崎さんが手掛けた「私なり、母親の作り方」のほかに、ベテランアニメーターの一色あづるさんが自身の出産体験を描いた「いい子いい子 あかちゃん」、シリーズのプロデューサー若見ありささんが屋久島出身の助産師、手塚木咲さんの体験を基に制作した「山の向こうで子どもが産まれた」の3編が収められている。

 川崎さんの作品は、母の存在を知らないまま育った少女が、母親のかけらを拾い集めながら、母親になっていく自伝的ストーリーの手描きアニメーション。屋久島の自宅兼スタジオで制作・撮影されており、声の出演も自らが行っている。

 昨年9月に開催された「あいち国際女性映画祭」のアニメーション部門、今年1月に開催された「石垣島・湘南国際ドキュメンタリー映画祭」では、川崎さんの作品単体、11月に開催された「福井映画祭」のアニメーション部門では、オムニバス作品としてグランプリに当たる観客賞を受賞し、昨年は国内外の映画祭や映画館において、大画面で上映された。

 新型コロナウイルスの影響で、川崎さんは、映画祭の現場に一度も足を運べておらず、いまだ大画面で作品を見る機会はないという。

 「状況が整えば、屋久島で上映会やワークショップを開きたい。新型コロナウイルスが落ち空く日が待ち遠しい」と川崎さんは話す。

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