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種子屋久高速船が客室乗務員の制服一新 紺色ベースにオレンジのライン

新制服を着た客室乗務員と記念撮影する竹内さん(鹿児島城西高校提供)

新制服を着た客室乗務員と記念撮影する竹内さん(鹿児島城西高校提供)

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 種子屋久高速船の客室乗務員の制服が6月1日、新しいデザインになった。

安房港に到着する「トッピー3」号

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 種子屋久高速船は、屋久島と鹿児島、種子島、指宿とを結ぶ高速船(ジェットフォイル)を運航する。2012(平成24)年に、それまで競合関係にあった2社を鹿児島県などの仲介によって統合し、新会社として発足した。現在、6隻の高速船が就航しており、前身の2社から引き継いだ「トッピー」または「ロケット」の名前で呼ばれている。

 高速船には客室乗務員が1人ずつ乗船しており、その制服は既成デザインのものを採用していたが、若者のフレッシュな感覚を取り入れた独自の制服にするため、鹿児島城西高校のファッションデザイン科にデザインを依頼した。同科の生徒たちが春夏物と秋冬物の制服をデザインし、31件の応募の中から、当時1年生の竹内愛乃(あの)さんのデザインが採用された。

 2月20日に同校で開かれた「トッピー&ロケット客室乗務員新制服発表会」では、実際の客室乗務員が新制服を着て登場した。紺色をベースに、オレンジ色のラインが胸元などに配置されたワンピースタイプで、秋冬物は紺色のジャケットを合わせる。色の組み合わせが採用のポイントになったという。竹内さんは「自分のデザインが実際に制服になるのはとてもうれしい。これからもファッションの勉強を頑張りたい」と語った。

 種子屋久高速船では当初3月中に新制服に切り替える予定だったが、新型コロナウイルスの影響で乗客が激減し便数を削減するなど大きな影響が出たために、切り替え時期を延期していた。自粛要請が軽減されるなど回復の兆しが見えてきたこともあり、6月1日朝7時に安房港を出港する便から新制服を着用することとした。

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