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屋久島の詩人を知る出張授業「さんせいさんってどんな人?」 一湊小学校で

オリオン三星賞審査委員長、長井三郎さんが詩の授業を担当した

オリオン三星賞審査委員長、長井三郎さんが詩の授業を担当した

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 屋久島の「山尾三省記念会」(屋久島町一湊)が7月3日、一湊小学校で「さんせいさんってどんな人?」と題した出張授業を行った。

山尾三省の著作の一部と屋久島町の子どもの詩を集めた「星座」のバックナンバー

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 屋久島に暮らした詩人・山尾三省を顕彰するために設立された同記念会。初めての試みとなる出張授業は、三省の子どもたちが通った一湊小学校で行われた。

 対象は、複式学級2クラスに当たる小学3年生~6年生。2週間前から、三省の著作や木の板や枝に詩を書き出したものを校内に展示。子どもたちが自由に詩に触れながら、お気に入りの1点を選んで書き写し、それを発表するというもの。

 「たまご」を選んで朗読した6年生の甲斐然大さんは、「『いのちが いのちをたべるんだね』というところが良かった」と感想を述べた。

 記念会では毎年、屋久島町の子どもたちを対象とした詩のコンクール「オリオン三星(みつぼし)賞」も開催。作品を詩集「星座」にまとめており、過去の掲載作品の中から、子どもたちおのおのが気に入った1点も選んで発表した。

 授業の冒頭では、記念会代表の手塚賢至さんが、映像を交え、三省の人となりや詩作について解説。郷土の詩人を身近に感じるひとときとなった。

 記念会では、今後もこうした出張授業を受け付けていく予定という。

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