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九州最高峰・宮之浦岳へ屋久島伝統の岳参り 神主同行し新型コロナ早期終息祈願

海岸でみそぎの後、浜砂を採取

海岸でみそぎの後、浜砂を採取

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 屋久島町宮之浦地区の岳参りが5月28日に行われ、同行した神主が標高1936メートルの宮之浦岳山頂で新型コロナウイルス感染症の早期終息を祈願した。

出発前に益救神社に参拝

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 岳参りは屋久島の多くの集落で行われている伝統行事で、集落ごとに崇拝する山に登って無病息災などを山の神に祈るもの。宮之浦地区では途絶えていた岳参りを2005(平成17)年に復活させ、春と秋の年2回、所願(ところがん)と呼ばれる住民の代表らが宮之浦岳に参拝している。

 新型コロナの影響で今春の岳参りを中止する集落がある中、宮之浦岳参り伝承会代表の中川正二郎さんは「こんな時にこそ中止せず実施したい」と決行した。ただし参加者の規模を6人に縮小し、移動中の車内ではマスク着用。登山口から片道4時間かかる山頂までは、マスクはしないが参加者同士の間隔を開けるなど万全の態勢で臨んだ。

 未明の3時30分に益救神社(屋久島町宮之浦)に集合した一行は参拝の後、海岸でたいまつをたいてみそぎをし、山の神にささげるための砂を水際で採取して登山口に向かった。今回初めて益救神社の神主が同行し、山頂と途中の花之江河にある祠(ほこら)の前で新型コロナ早期終息を祈願する祝詞を読み上げた。内容は、5月6日に益救神社で行われた終息祈願祭のものとほぼ同じで「一日も早く平穏な日々にしてください」と祈る。

 出発前には、今年発売されたばかりの「益救之水」が全員に配られた。益救神社で登山の安全祈願などを済ませた製品で、岳参りの無事を祈って配られた。

 予定よりやや遅れて下山した一行は、17時過ぎに宮之浦に戻った。ほら貝を先頭に学校や公民館を訪ねて、特別な許可を得て山から持ち帰ったシャクナゲを配り、無事下山したことを益救神社に報告して解散した。

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