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屋久島産の焼酎芋収穫 島内限定販売の焼酎へ

愛子岳を臨む畑。全て手作業で収穫する

愛子岳を臨む畑。全て手作業で収穫する

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 屋久島町で現在、芋焼酎の原料となる「焼酎芋」が収穫時期を迎えている。

屋久島在住の画家が描いたラベルも目を引く

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 焼酎芋は芋焼酎のためのサツマイモ。さまざまな品種があり、最もポピュラーなのが「黄金千貫(コガネセンガン)」。現在収穫されているのが「白豊(シロユタカ)」。名前の通り、皮も身も白いサツマイモ。

 島唯一の伝統的な手造りかめ仕込みを続けている「屋久島伝承蔵 本坊酒造」(安房、TEL 0997-46-2511)に、収穫されたばかりの白豊が入荷した。白豊は島内限定販売の焼酎「水ノ森」の原料となる。工場長の沖園さんは「『水ノ森』はフルーティーな味わいと、華やかで芳醇(ほうじゅん)な香りが特徴。屋久島の水の良さが生きている」と話す。

 屋久島でも農家の数は年々減少している。沖園さんは「焼酎芋の生産者も減っており、若手の育成にも力を入れたい。2017年からは自社農園で焼酎芋の栽培を始め、生産量も品質も屋久島一のものができた」と自信を見せる。

 焼酎芋を栽培している河野さんは、2012年に広島から屋久島へ移住。焼酎芋の栽培は、今年で3年目。「天候が不安定な屋久島での農業は大変だが、土に触れることが気持ちいい」と兼業で農業を続けている。「屋久島で焼酎芋の存在を初めて知った。農業初心者の私でも育てやすい。もっと育てる人が増えたら」と笑顔を見せる。

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