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屋久島で森林整備ボランティアに参加 自然に対する思いの変化とは

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白谷雲水峡清掃ボランティア参加者

 今回ウエムラさんが参加したのは「屋久島レクリエーションの森保護管理協会(通称=レク森)」とアサヒビールが協定し2008年から毎年行っているボランティア活動。5つあるレクリエーションの森のうちの2つ、「ヤクスギランド」と「白谷雲水峡」を隔年で清掃している。

――今年は10月29日、白谷雲水峡で行われたボランティア。具体的にどのような掃除をしたのでしょうか?

 当日は地元の方々や遠くは東京からの参加者など、およそ60人の方がいらっしゃいました。まずは参加者を4グループに分け、空のバケツを持って担当エリアへ登っていきました。近くの水場からバケツリレーで水をポリタンクに溜め、その水と電気ブラシを使って足場のコケ払いをしました。

――実際に参加してみて、どのような感想を持ちましたか?

 屋久島でボランティアに参加するのは初めてでした。地元内外からたくさんの方が参加され、この活動を通じ、自然について考える人やことが増えることにつながるなと感じました。また、「屋久島好き」という共通点で人の輪が広がっていく素晴らしさも感じました。日頃はトレッキングなどの「体験する」という視点で訪れていましたが、自然遺産を「守る」「きれいに保つ」というような意識になりました。何千年もかけてつくられた世界自然遺産を今後、何千年も先まで大切に残していくために欠かすことのできない活動だと感じました。

――屋久島へはどのくらいの頻度で行きますか?

 プライベートと仕事を合わせて、3~4カ月に1回は屋久島を訪れています。

――プライベートでも訪れることが多いというウエムラさん。おすすめスポットを教えてください。

 たくさんありますが、最近行ったのは一湊(いっそう)の八筈(やはず)神社です。屋久島の方に教えていただきました。一湊の岬の先にあり、崖と海が目の前に広がる景色のいい場所です。一番のおすすめは尾之間温泉。美人の湯としても有名で、女性には特におすすめ。屋久島パワーのおかげでお肌もつるつるになります(笑)。平内にある、画家・高田裕子さんのギャラリーもすてきな場所です。先生の素晴らしい作品のポストカードや絵が飾ってあります。旦那さんの中村圭さんの彫金作品も並べられていて、ご夫婦の作品が両方楽しめます。飲み歩きをするなら安房へ。すてきな店がたくさんあるので、夜も楽しんでほしいです。仕事で訪れた際は必ず宮之浦港近くの益救(やく)神社で手を合わせています。屋久島というフィールドで仕事をさせていただく以上、それに対する感謝の気持ちを表すという意味で行っています。

――ウエムラさんにとって屋久島はどんな存在ですか?

 よく屋久島は島全体がパワースポットといわれますが、私も島自体が神々しい場所だと感じています。日常生活の中で時間に追われたりすることも多いですが、自分の素の状態、自然体に戻ることのできる、リセットできる場所です。そういう存在の島だからこそ、これからも大切に守っていきたいなと思います。

 「やくしまじかん」の放送は毎週土曜13時30分~13時50分。

白谷雲水峡の「苔むす森」

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